『あの日 見たこと』
(2002年7月発行) 文・さかもととしえ 絵・夜川けんたろう 定価:本体1400円+税 四六判 上製 オールカラー
戦後60年−記憶のなかの 「あの日」は未だ消えない
夕焼空、夜空の花火――ひとには美しいと思えるものが、「わたし」にとっては苦しい記憶。だって真っ赤な空は燃える空、ヒュルヒュルと花火が上がるその音は焼夷弾の落ちる音……。小学生だった著者の目に映った日常の中の戦争の記憶。8つのエピソードで浮かび上がる。戦争が幼き心にいかに深い傷を負わすのか、60年の歳月をもっても癒せないほどに。 夜川けんたろうの絵がよけいに胸の奥を熱くする。大人にも子どもにも読んでほしい絵本。 著者さかもととしえは、この本を携え、各地で「朗読と戦争体験お話」の会を開いている。
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