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「あの日見たこと」の報道

◎この本は私の「平和への願い」なのです。
(2002年10月25日号「クロワッサン」より抜粋)

 表紙に真っ赤な夕焼け空が描かれた、小さな絵本を見つけた。扉を開くと、そこには小学生の「わたし」が見た、昭和の戦争のせつない物語があった。
物語を書き始めたのは昨年の秋だ。その前にさかもとさんはある病気の診断を受けた。「両眼緑内障」。いつ視力を失うかわからない病だ。
「病気がわかって、私の覚悟も決まったんですね。見えるうちに、そしてものを書けるうちに、私はあの時代の日本の一少女として、自分が覚えていることをしっかり書きとめて、次の世代に伝えていかなくてはと」
大事にしたのは、感情的にならずにあくまでも少女の目線で淡々と戦争の現実を描くことだ。
「書きながら、いつも祈りました。人の心にこんな傷を残すような戦争が、二度と起きませんようにって」
平和な世の中がどれほど大切か、痛いほど伝わってくる本だ。できれば子どもと一緒に手にとってほしい貴重な一冊である。

戦中の悲惨な体験描写(2004年1月16日「朝日新聞」石川版より抜粋)
給食用の豚汁にされてしまった小学校で飼っていた豚のモモコ、(中略)近くの海辺に流れ着いた大きな金平糖のような不発弾……。戦中に少女時代を過ごした金沢市出身の著者が当時の体験をつづった。
淡々とした表現が、逆に残酷さや悲惨さをともなってストレートに胸に突き刺さる。
イタリア在住の画家、夜川けんたろうさんの素朴な挿絵も、温かいけどどこか悲しい。
(藤橋一也)



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